一問一答

Q.公認会計士試験になかなか受からない打開策は?

A.鍵は勉強時間の確保です。意識→環境→習慣の順で解決しましょう。

新型コロナウイルスで外出自粛となっている今、資格試験に専念して今後の将来のスキルアップを目指している方もいらっしゃるかと思います。

著者も公認会計士試験の勉強を始めるも3年間伸び悩んだ後に短答式・論文式試験に合格しております。

今回はその記録を共有することで、公認会計士試験をこれから目指す方、目下勉強中の方のお役に立てればと思います。

T◯C通信講座で3年足踏み

大学在学中になにかできることはないかと公認会計士試験を目指したのが始まりです。しかし、3年間短答式に計5回鳴かず飛ばずで落ち続けていました。

今思うと落ちた大きな要因は以下の点が挙げられます。

  • ゼミやバイトで勉強時間を確保できてない。
  • 家でできるからと通信講座を安易に選んだものの、サボっても誰にも咎められない。
  • わからない所をすぐに聞かずに、どこかのタイミングでまとめて聞こうと思って放置。
  • 時間ないし、問題集を1回やったからとりあえずOKという考え。
  • 論点毎の重要性を意識できていない。

なんとなく会計士を目指してみて(危機意識なし)、自分を甘い環境においてゼミや他にやることがあるから仕方ないよね(環境がダメ)。その結果、時間がないから重要そうな所をなんとなくやろう(勉強方法もダメ)。

このようにすべてがダメダメでした。完全に受かる要素0です。

きっかけは危機意識

きっかけは大学卒業を契機、周りの同期たちが順調に就職していき、取り残された危機感からでした。

仮に監査法人1年目の収入を400万だとすると、400万円×働いていない年数損するだけでなく、社会に進出してキャリアを形成する年数が少なくなる。

やりたいことがいっぱいあるのに人生の時間が浪費される。このままじゃまずい、、、と危機意識が湧いたわけです。

きっかけはどうあれ危機意識がないと、合格に必要な環境や習慣を変えることはなかなか難しいでしょう。

合格しない要因分析①【勉強時間の確保】→環境の改善→習慣を固定化

根本的な要因は勉強時間×勉強方法です。

個人的な見解ですが、ほとんどの不合格の方の要因は、基本的に勉強時間が足りていないことだと思います。

勉強方法は勉強時間が安定的に確保できて初めて合格を左右する要因です。

では勉強時間を増やすにはどうすれば良いでしょうか。

危機意識を持ったから時間量を増やして合格できた!だと根性論になります。いくら鉄の意志を持っても、そのときに行動しなければ3日坊主です。鉄は熱いうちに打ちましょう。

危機意識を確固たるものにするには環境を変えることです。

環境が変われば習慣が変わり、合格という結果に確実に近づきます。

著者が実行に移して勉強時間増加に効果があったものは以下です。

  • 誘惑はすべてシャットアウト(勉強阻害要因の除去)
  • 予備校・受講形態を変えてみる(勉強時間確保の強制)
  • 1週間の勉強時間の目標を設定して実績と比較(振り返りと改善)

誘惑はすべてシャットアウト(勉強阻害要因の除去)

勉強をしていると何かと誘惑がつきまといます。友達からの飲みの誘いは試験に合格するまでは誘わないでくれと断り、ゲームはすべて処分しました。

バイトや仕事をしながら受かるハイスペックな方もいるようですが、1日は皆等しく24時間与えられています。

少しでも勉強する時間を無駄にしないように私生活の環境を設定しましょう。

予備校・受講形態を変える(勉強時間確保の強制)

心機一転、今までお世話になったT◯Cのテキストを捨て、予備校を東京C◯Aに、通信から通学へと変えました。

今まで勉強してきたテキストを変えるのは勇気がいりますが、テキストや講義との相性で机に向かうハードルが下がったと思います。

また、通学にすることで予備校のカリキュラム通りに勉強を進めることが強制されました。(コロナが収まれば)自習室で周りで人が勉強している空間に身を投じるのも非常に有効な手段です。

本当にストイックな方以外はお尻を叩かれないと必ず中だるみするリスクがあるので勉強を強制される環境を作りましょう。

1週間の勉強時間の目標時間と実績の比較(振り返りと改善)

確実な勉強時間確保のために、勉強時間の目標を設定し、実績と比較して時間数が足りなかった時は何がいけなかったか振り返りました。

勉強の実績時間は手帳にA科目○時間、B科目△時間→合計□時間等と書いておきました。

勉強時間の目標を設定する単位として1週間がおすすめです。1日単位で何時間と予定を組むと、突発的な用事等で目標が達成できなかったときに一気にやる気が無くなります。1週間であれば、少し休んでしまってもなんとか次の日にリカバーしようと頑張れました。

最初は1週間40時間(1日に直すと6時間程度)、そのうち慣れてきたら徐々に伸ばしていき、試験直前は1週間60時間(1日に直すと8時間程度)程度の勉強時間を確保できました。

合格しない要因分析②【勉強方法】

①の勉強時間確保ができたら、ほぼ合格できたも同然です。あとはその資源をどう無駄なく有効活用すべきかに考えが巡ります。

特に気をつける点は以下の点です。

  • 問題集・模試は必ず3周する。
  • ミスしたところは手帳等に集約する。
  • わからないところは当日必ず質問する。

公認会計士試験は非常に幅広い論点が出題されます。

よく言われる話ですが、みんなが解けない所をスーパープレイで正解するよりも、みんなが解ける所を確実に正解することが合格への近道となります。

みんなが解けるところは予備校が重要といっている所、すなわち問題集・模試の問題で出題されている部分です。必ず問題集・模試で理解不足の論点を洗い出しましょう。

問題集・模試の引っ掛け論点にしっかり引っかかる→テキストまで戻り理解→わからない所の洗い出し→質問→手帳への集約をしておけば、本番で同じ轍を踏むリスクは減ります。

最低でも問題集・模試は3周とかないと頭の中に記憶は蓄積されません。必ず3周してください。極論、この問題集を3周回すために①の勉強時間を確保すると言っても過言ではないと思います。

この流れで終了考査も同じフローで無事一発で合格することができました。

まとめると以下となります。

まとめ

合格のためにはみんなが解ける所を確実に解けること

→そのために問題集・模試を最低3周する(適切なフローで)

→そのために安定した勉強時間を確保する習慣を作る。

→そのために強制的に勉強時間を確保できる環境を作る。

→そのために今のままではまずい!という危機意識を持つ。

ぜひ試験勉強で伸び悩んでいる皆様のお役に立ちますように。