会計

簿記の理解〜4.決算整理仕訳

会計期間の終わりに決算書を作成するために、日々の仕訳とは別に定形の仕訳を行う必要があります。これを「決算整理仕訳」と呼びます。


下記商工会議所HPによると簿記3級で取り扱う、代表的な決算整理仕訳は下記のとおりです。

商工会議所HP

商品棚卸

→仕入れた商品のうち売れたものを売上原価(費用勘定)、売れ残ったものを期末に商品(資産勘定)として計上する。

出題場面:仕入、売上等の基本的な営業活動を行っている時。

貸倒見積

→売上債権等の請求者先が倒れて回収不能になる可能性を加味して貸倒引当金(資産のマイナス勘定)を計上する。また、引当金設定後に実際に貸倒れた場合、当該引当金を取り崩す。

出題場面:売掛金や貸付金の債権に対して貸倒れ率を設定している時や特定の求償先が貸倒れる可能性がある状況の時。

減価償却

→固定資産の購入価格を使用年数に応じて減価償却費(費用勘定)として計上する。

出題場面:建物や備品などの償却が必要な固定資産を保有している時。


消耗品棚卸

→切手や収入印紙等を購入した時点では消耗品費や租税公課(費用勘定)計上を行うが、期末に残った部分について消耗品(資産勘定)として繰り戻す。

出題場面:切手・収入印紙・文房具等の消耗品について期末に残っている時。


収益・費用の繰延と見越

(繰延計上)

当期に受取る(支払う)収益(費用)のうち翌期に計上すべき分を当期から減らし、翌期に計上する。

繰延計上当期に受取る(支払う)収益(費用)のうち翌期に計上すべき文を当期から減らし、翌期に計上する。

出題場面:☓☓01年3月決算の時に☓☓01年5月に前払いで利息を受け取る時等。

(見越計上)

翌期に受取る(支払う)収益(費用)のうち当期に計上すべき分を翌期から減らし、当期に計上する。

出題場面:☓☓01年3月決算の時に☓☓02年5月に後払いで利息を受け取る時等。

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